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日本の柑橘類の代表ともいうべき種類で、一般には温州みかんと呼ばれています。
主成分は、なんといっても豊富なビタミンCで、大きめなものを2個も食べれば1日の所要量の8割程度は満たしてしまうほどです。
ビタミンCには、細胞同士をつなぐコラーゲンを生成して皮膚や血液を丈夫にするほか、風邪予防、抗酸化によるガンや動脈硬化など生活習慣病の予防といった働きがあり、シミ・ソバカスを防ぐ美肌効果もあります。
ミカンの豊富なビタミンCは、抗ガン・風邪予防から血管強化まで、幅広い効能をもっています。
ミカンの酸味をつくっているのはクエン酸で、疲労回復や胃液の分泌に効果があります。
ほかにも、ビタミンではAやB群、ミネラル分ではカリウム多く、粘膜の健康や免疫力の強化(ビタミンA)、疲労回復(ビタミンB1)、塩分排出による血圧の安定(カリウム)に効果を発揮します。
ミカンの栄養面で、大切なのはじつは袋の部分です。
ここには水溶性の食物繊維であるペクチンに加え、ビタミン様成分のビタミンPが豊富に含まれているからです。
このうち水溶性食物繊維のペクチンは、水を含んで便をやわらかく、便秘や下痢を予防するとともに、腸内の老廃物や発ガン性の有害物、コレステロールを包んで排出し、これによって、ガンや動脈硬化などの生活習慣病を予防します。
袋の部分でもう一つ注目すべきは、ビタミンPと呼ばれるビタミン様成分です。
ヘスペリジンともいうこの成分は、その名の通りビタミンと同様の働きをし、ビタミンCとともにコラーゲンの生成を助けたり、血管壁をしなやかにするほか、高血圧の予防にも効果を発揮します。
さらに、ビタミンCそのものの酸化を防ぐ作用もあります。
ミカンといえば目に鮮やかなオレンジ色ですが、近年の研究で、この色の正体であるカロテノイド(色素)の一種・β-クリプトキサンチンに、発ガンを抑制する働きがあることが明らかになりました。
この色素には細胞をガン化する活性酸素を取り除く作用があることが確認され、抗ガン作用のある天然色素として注目されています。
ミカンの色素・β-クリプトキサンチンを含む天然のカロテノイド(色素)は、主に植物のオレンジ色(黄色)に存在します。
その種類は500以上といわれ、ニンジンのβ-カロテンをはじめ、トウガラシの辛み成分・カプサイシンやトマトのリコピンもこの仲間です。
いずれも強い抗酸化力を持ち、活性酸素の除去によって生活習慣病の予防に効果を発揮します。
じつは、ミカンの外側の皮には、果実以上にビタミンCが含まれています。
もちろん、農薬やワックスが心配なうえ、食べにくさもあって、簡単に口にするわけにはいきませんが、ただ捨ててしまうのはもったない話です。
中身を食べ終わった皮は、5~6個を目安に布袋に入れて、わかしたお風呂に浮かべるだけで、かぐわしいミカン風呂になります。
豊富な水溶性のビタミンCがお湯に溶け出し、冷え性や肌荒れ、風邪の予防に効果的です。
やや熱めの湯温でじっくりつかると良いでしょう。
そして風呂上りには、温かい飲み物「ミカンのキセーリ」がおすすめです。
片栗粉を水で溶き、温めたくず湯に少量の砂糖とショウガ、ミカンのしぼり汁を入れて飲みます。
ビタミンCに加え、ショウガの発汗作用で、体は芯からポカポカに温まります。