くも膜下出血

脳動脈瘤や動静脈奇形が破れて出血し、脳のくも膜と脳の間に血液が溜まる病気です。


くも膜下出血の原因

人の頭を開いていくと、頭蓋骨の下にすぐ脳があるわけではありません。
脳は、外側から硬膜、くも膜、軟膜という3つの膜で保護されています。

くも膜と軟膜の間は、透明な液体で満たされていて、脳を外からの衝撃から守るクッションの役目を担っています。

くも膜は半透明の薄い膜で、その名のとおりクモの巣のような構造になっています。
その下にある血管が破れて出血が起きるからくも膜下出血と呼ばれているのです。

原因は、生まれつき脳の動脈と静脈がつながっている脳動脈奇形が原因となる場合もありますが、脳の血管にできるコブである脳動脈瘤が破裂して出血するケースがほとんどです。



くも膜下出血の症状、治療

症状は、後頭部をハンマーで殴られたような経験のない頭痛に襲われます。
突然、何の前触れもなく起き、死亡率の高い怖い病気です。

くも膜下出血になる人は、脳の太い血管の分かれ道の壁の部分が生まれつき弱いと言われています。

血管の壁は、内側から内膜、中膜、外膜の3層構造になっていて、本来はしなやかで頑丈ですが、くも膜下出血を起こす人は、中膜の一部が薄くなっているケースが多く見られます。

動脈瘤が破れた場合、唯一の再発防止策は手術しかありません。
緊急手術を行い、動脈瘤の根元をクリップで留めるクリッピング手術や頭を切らないで動脈瘤の中にコイルを詰める血管治療が行われます。

近年では、動脈瘤の有無をMRIなどの検査で調べておき、頭を開かないで血管内治療を行う方法も増えました。

脳内出血くも膜下出血の違い

くも膜下出血は、脳の表面を走る血管が切れて出血し、脳の表面を覆う軟膜とその外側にあるくも膜との間に出血が広がる状態です。

脳内出血が脳の中に血の塊ができるのに対して、くも膜下出血は軟膜とくも膜とのすき間に出血が広がるという違いがあります。



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